恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「何やってんの?」


「え」


「あんまり動くなって」


「でもいつもみたいに座りたくて」



あたしのこの言葉に、晴希さんはふっと微笑みながら瞳を細める。



「今日はこのままでいい」


「え! で、でも! あたしはいつもの方が……」



あたしが言い終わらないうちに口を開いた晴希さんの、



「この方が何かと興奮するからこのままでいい」



という言葉に、あたしはこれ以上熱くなることはないと思うほどに、頬どころか身体中の熱が上がってしまった。


そんなあたしを見てくすくすと笑っている晴希さん。


けれどすぐに真剣な表情に変わって。



「それに、向かい合っていれば玲夢も逃げらんねーだろ?」



逃げる?


意味がわからなくて首を傾げる。
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