恋の魔法と甘い罠Ⅱ
課長と晴希さんが何やら話しているのをじっと見ていると、突然晴希さんがあたしの方を振り向いた。



「玲夢」



そして名前を呼ぶから驚きのあまり背筋がぴんっと伸びる。


ていうか!


こんなところで名前で呼んじゃっていいの!?


みんなにバレちゃうよ!?


固まったまま何も言えずに突っ立っているあたしに、晴希さんはぷっと吹き出す。



「玲夢、ちょっとこっち来い」


「え! あ、でも……」



この状況がよくわからなくて挙動不審になっているあたしに、隣にいた紗羽さんまで笑い始める。



「玲夢ちゃん、ほら、行きなって」



そして紗羽さんはあたしの背中をぽんっと押した。
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