恋の魔法と甘い罠Ⅱ
そのせいで一歩踏み出した足。


そのままゆっくりと晴希さんの元へ向かう。


隣に並んだとたん、晴希さんはあたしの腰に手を添えた。



「この度、鮎川玲夢さんと結婚することになりました」


「え!」



経理課に「きゃー」とか「うそ!」とか……耳を塞ぎたくなるほどの歓声のようなものが響き渡ったせいで、あたしの驚いた声が書き消されてしまったけれど、晴希さんの腕を掴んで軽く振りながら晴希さんを見上げる。


そしたら晴希さんはやさしく微笑んでいて。


いつかは会社にも報告するとは言っていたけれど、今日、しかもこんな形で報告するなんて思っていなかったから、めちゃくちゃ吃驚してしまった。



「それから……」
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