恋の魔法と甘い罠Ⅱ
課長はそんな晴希さんのことをやさしく瞳を細めながら見ていて。



「おめでとう。鮎川のことも子供のことも大事にするんだぞ」


「はい、ありがとうございます」



そう言ってまた頭を下げた晴希さんの隣で、あたしも慌てて口を開く。



「ありがとうございます!」



顔を上げてそのまま晴希さんを見上げると、晴希さんもあたしの方を見ていて視線が絡む。



「昼飯、一緒に食うだろ?」


「え、っと……」



紗羽さんと悠亜さんと社食に行く約束はしていたけれど、この会話が聞こえていたのかいないのか、紗羽さんがあたしに向かって「悠亜ちゃんと二人でお昼行くね」と言うと、そのまま二人で経理課を出ていってしまった。
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