恋の魔法と甘い罠Ⅱ
今まで晴希さんとのことは内緒にしてきたから、一緒にランチするなんてことはなかったけれど、こんな風に結婚することを公にしたのならそういう時間をもてるようになるってことなんだよね?



「玲夢、ほら行くぞ」



晴希さんは何も答えないあたしの手を掴むと、そのまま歩き出す。


そしたらまた経理課内では女子社員の黄色い声が響き渡る。


その声の方を見る勇気がなくて、そのまま引っ張られるように晴希さんについていった。


休憩時間に入って、少し経ってしまったせいか、エレベーター待ちの人はほとんどいなくて。


でもここにいる人はあたしたちの方にちらりと視線を向けてはひそひそ話をしている。
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