恋の魔法と甘い罠Ⅱ
事実を知ったときはあまりにもショックすぎて立ち直れないと思っていたけれど。


今となれば課長とのことがあったから、こうやって晴希さんと出会って、付き合うようになって、結婚することにまでなったんだよね。


そう思うと、なければならないことだったのかなとも思う。



「何考えてんの?」


「え?」


「ちょっと笑ってる」



晴希さんは頬杖をつきながらそう言ったけれど、あたしには笑っている自覚がなかったからキョトンとしてしまう。


けれど、晴希さんとこうなれたことを嬉しいと思っていたことを思い出して、無意識に頬が緩んでしまっていたかもしれないと、急に恥ずかしくなってぱっと両手で両頬を覆った。
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