恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「雰囲気ぶち壊し」



そしてそう言いながらクスクスと笑っているけれど、晴希さんが不意打ちでキスをしてくるから悪いんだもん。


なんて思いながら唇を尖らせる。


そしたら今度は盛大に吹き出されてしまった。


ますます唇が尖っていくのを感じながらも、晴希さんは後ろからそっと抱き寄せてくるから、今度はそっちの方に気をとられてしまう。


今晴希さんの手が置かれている場所が非常に気になる。


だって、入る前から気になっていたお腹に添えられているんだもん。


晴希さんは気にしないとは言っていたけれど、やっぱり恥ずかしいよ。


何気なく晴希さんの手の上にあたしのそれを重ねて指を絡める。


そしたら自然とその場所から手が離れていって、ほっと息をつく。
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