恋の魔法と甘い罠Ⅱ
ゆっくりと、けれど確実にイイところをとらえながら突き上げてくるから、すぐにあたしは高みに押し上げられてしまい……



「んんんっ!」



晴希さんに唇を塞がれながら、呆気ないほどに早く昇り詰めてしまった。


くたり、と晴希さんの肩に頭を乗せる。


けれど、



「ひゃっ! な、何!?」



またすぐに動き始めた晴希さんにぎゅっとしがみつく。



「やあ……も、無理ぃ」



あたしのこの言葉に晴希さんはむっとする。



「俺、まだなんだけど」


「え」


「まだ玲夢しか気持ちよくなってねえだろ?」


「なっ!」



確かに……確かにそうだけど!


それを口に出さなくてもいいじゃない!


あまりの恥ずかしさに頬がカッと熱くなる。


けれど、すぐに動き始めた晴希さんの動きについていくのが精一杯で、また与えられた快感に溺れながら、今度は一緒に高みへと押し上げられていった。
< 70 / 491 >

この作品をシェア

pagetop