Engage Blues






 そう軽く笑って、額をくっつけてきた。
 覗き込むような漆黒の双眸は、少年のように輝いている。



「実は、梨花が虎賀さんの屋敷に乗り込んで時、惚れ直したって言ったら信じてくれるか?」



 その答えは想像していなくて。


 息が止まるかと思った。












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