私は、アナタ…になりたいです…。
不釣り合いは百も承知だった。
それでも、彼の側に居られるなら…



(何かが変わるかもしれない…。自分の知らない自分に、出会えるかもしれない…)



まだまだ見たこともない彼の仕草や表情をもっと間近で眺めたい。
私にだけ見せてくれる素顔の彼に、もっと触れてみたい…。



(信じていいよね…?)


チャンスを与え続けて欲しい…と願った、彼の言葉を頭の隅っこで反芻した。


あの時は違うよね…?と、自分に問いかけている自分がいた。

あの人とは違うよね…?と願いたくなる自分がいたーーー。






< 61 / 147 >

この作品をシェア

pagetop