柚と柊の秘密
ドキドキドキドキ……
これでもかというほど動く心臓。
ヤバい、いつ止まってもおかしくないよぉ。
健吾君、なんで来てくれたの?
当然のようにあたしを連れて帰ってるよね。
健吾君、狙いは何なの?
あたしの疑問は無限ループを繰り返す。
廊下を歩くたび悪口や罵声が飛ぶが、今のあたしには気にしている余裕なんてなかった。
一大事だ。
どうなっちゃったの!?
並んで歩く健吾君。
背、高いなぁ。
何だかいいにおいもする。
腕、血管が浮き出ていてゾワッとする。
そして、大きな手。
この手であたしをぎゅっとしてくれたらなぁ……
なんて、何考えてんのあたし!
変態だよ!!
「け……健吾君」
平静を装って彼を呼んだが、あたしの声は震えていた。
ヤバい、ドキドキも止まらない。
震えだって止まらない。
あたし、おかしくなっちゃう!