柚と柊の秘密







シャワーブースにずらりと並ぶ男女。

その中央に、浅井はいた。

山形は地面に倒れて俯いていて、その身体をシャワーが濡らしている。





俺の中の怒りの炎が燃え上がる。



こいつら、山形を……

俺の好きな女を……







「あたしは……」




山形の声が震えている。




「あたしは、何をされようが、戸崎さんの味方……」





山形、また馬鹿なことを言いやがる。

お前のそんな態度が、浅井の怒りを買うんだぞ。

だけど、素直に嬉しい。

それでこそ、俺の惚れた女。

待ってろよ、山形。

俺はお前を見捨てたりしない!






浅井はイラついた顔で山形を見る。

そして、




「あんたたち。山形を痛めつけていいよ」




ぞっとするような甘い声で言った。




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