吸血鬼、頑張ります。
「二問目は、人。つまり人間の認識」
「我々は人間に依存する生物なのだと解らせる事」
サザンクロスは続ける。
「最後は支配。つまり人の上に居る我々吸血鬼の認識」
「人を生かすも、殺すも神と言う者ではなく、我々吸血鬼であると言う事」
鉄観音は黙ってサザンクロスの話を聞いている。
「吸血鬼が暴走すれば、人類や生物は絶えます。結果、我々吸血鬼も存在する理由が無くなり、絶えます」
サザンクロスは言い切った。
「ハルシュバーン様は私の出した全ての問に、完璧に答えてくれました」
「よって、後見人サザンクロス・クリスマスイブが、蕪木家の再興を認め、執事として、2名の虔属と共に、忠節をお誓い申し上げます」
3人は深々と頭を下げて、膝を床に突いた。
「あ、もう、そう言うの良いから・・・皆で楽しく暮らせたらそれで良いから」
鉄観音は皆を立たせた。