その瞳をわたしに向けて
絞り出すように叫んだ美月の声で松田の唇と手がピタッと静止する
美月を見下ろすように敷かれた身体から、少し隙間が出来る
解放された一瞬の隙に足を曲げ思いっきりその腹を蹴り上げた
「うっ……」
スルリと松田から身体を抜いて立ち上がり、そのままキッチンへ走り込んだ
シンクにあったコップに水を汲み、腹を押さえ俯せている松田のところに戻り、頭の上目掛けて水を溢した
「なっ…………冷てぇっ」
「煩いっこの酔っ払いっ!!」
目尻に溜まった涙を拭って、目の前の男を睨み付ける
「辛くてウジウジしたいんだったら、まずその変なプライド捨てなさいよっ!」
一人でウジウジ出来ないからここへ来たんだろうけど、それにしたって馬鹿にしてる