その瞳をわたしに向けて
「本当にこの会社ったら人をコキ使うだけコキ使って働かすんだから………」

結局ゆっくり立花さんとも食事にもいけなかったみたいだ

連日の残業、それもずっと松田さんと一緒だったんだろうな…………

「今日は、もう帰るだけでしょ夜ご飯に行けない?」


そう提案する立花に少し首を傾ける理沙

「今日は、ちょっと…………」


…………そうだよ、向こうに帰ったら当分会えないんだからやっぱり松田さんとだよね







とりあえず、これで少し気持ちが落ち着くかな。目の前で仲のいい二人の姿を見なくてもいいから

ホッと胸を撫で下ろす

あ……………

そう思った先に松田と理沙がいた

それもそこは第2会議室近くの内階段、前に美月と堀内の話をするために連れ込まれた場所だ

「…………」

きっと仕事の話じゃないんだ
今日の夜のデートの待ち合わせとか?
暫く会えないもんね、これからは遠恋だぁ大変だな………

でも立花さんをずっと好きだった人だったからそんなの………


あれ? 松田さんって立花さんがずっと好きだったんだよねぇ…………
じゃあ、佐伯さんともその中で付き合ってたの?

「理沙…………これからは大阪行っても仕事上の付き合い以外ないって言っとけよ。これ以上の関係で誤解されるのは勘弁だからな…………」
< 242 / 432 >

この作品をシェア

pagetop