その瞳をわたしに向けて

袋には、美月がいつもお昼に食べているタラコおにぎりと野菜のサンドイッチとプリンが入っていた

それと、もうひとつカツ丼弁当が入っていた。


松田さん、カツ丼好きなんだ……


多分、自分的に美月のお昼の量はおにぎりとサンドイッチだけでは少ないと、判断してのカツ丼だろう


部屋をゆっくり見渡せば会社と同じように、松田らしいと思う中途半端に隅に避けておく片付け方、でもそうかと思えば以外に経済学の本に紛れて『宇宙の仕組み』とか、『恐竜の誕生と滅亡』なんて本まであって改めて知らない事が多いと思った。


bububu………

自分の携帯のバイブ音に気がついて取ると、松田からの着信だった


『起きたか?』


一人きりだった寂しさが一気に吹き飛んだ


『気持ち良さそうに寝てたから、起こさないで出てきて悪かったな……寂しかったろ』

そんな言葉に思わず恥ずかしくなる

「だっ……大丈夫です」


『飯食った?』


「……うん、シャワーも浴びた……会社ですか?」



何となく電話の声が外っぽい


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