その瞳をわたしに向けて



目を覚ました時、ベッドには美月ひとりだった



まるで数時間前あった事が夢だったのかと思うくらい静かで…………
でも、使ってなかった筋肉の痛みや下腹部に残る重さに心なしか幸せを感じる


「………松田さん?」



見渡しても人の気配がしない……

………あっ仕事

そういえば一条さんとの電話で昼にはって言ってた


どうしよう…………


いってもここは人の家、どれだけ眠っていたのか、日はすっかり高いところにあるようで夏の暑さが外から感じられる


時間は既に1時になっていた


サイドテーブルにメモと着替えらしきTシャツが置いてあった

部屋の洗面所やタオルの場所、コンビニで買ったお昼が冷蔵庫にあるなど、細かく分かりやすく書かれていた


こうゆうところは松田さんらしいなぁと感心する美月


仕事で、赤チェックを入れマーカーでなぞって返せと指示される、まさにそのままだ

シャワーを借りてリビングに戻ると、朝起き抜けに見渡した時より少し片付けてあった


コンビニっていついったんだろ………


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