その瞳をわたしに向けて
三日間の接待は無事に(?)終わって、日本に帰国する田沼社長達を空港まで見送った。
「今回は色々と面倒をかけたね。有意義な視察になったよ、ありがとう。」
「ご検討していただいて、いい御返事をお待ちしてます。」
田沼社長と狩野部長が握手を交わす
「松田君とは、これからも長い付き合いになりそうだしな。」
そう言ってチラリと視線を茜に向けながら松田にも握手を求めた
んっ………?
「はい」
言われた事に少々の疑問を持ちながら首を傾げる
「あのっ!」
顔を俯せていた茜が松田の腕を掴んできた
周りの田沼社長達も茜に注目した
「私とも、これから付き合ってくれる?」
「「……………っ」」
「えっ?ええ、もちろんです。」
そう答えると
茜の赤らめた顔がパッと明るくなった
正直、これから起こる事をこの時は、全く予想してなかった
三年間仕事ばかりで、恋愛に関して改めて無頓着に過ごしてきたと思う
彼女の気持ちに気づかないで誤解を招く行動を知らずにとっていたようだった…………