その瞳をわたしに向けて
うん十年前に新入社員として入社して、途中社内恋愛して結婚した田中さん
そのうん十年の間に自分を含めて、数々の社内恋愛を取り持ってきたらしい。
社長のご子息から娘婿に至るまで…………
勿論、杉村常務夫妻もそれに、山崎主任まで
「あの人が、『あなたにはこの人がお似合いよ』って言った人が必ず良くまとまるらしい………別名は【結婚の神様】って言われてるくらいな」
「へぇっ~」
雛壇の前でやっぱり新郎の堀内さんをバシバシと叩く田中さん
「………………んっ?あれ?!」
シャンパンを飲みながらその田中さんの様子をみて笑っている剛平
「あ゛ぁぁっ!!!」
「なっ……なんだ、びっくりするなぁ!」
突然大声をだす美月に驚く剛平
「美月……?」
固まったまま考え込む美月の顔を覗き込む
「…………剛平、言われたよ私。田中さんに」
「はぁっ?」