その瞳をわたしに向けて
◆◇◆◇




「あっ…………アナウンスかな、そろそろ行かないと」

荷物を持って、向かい合ったテーブルから立ち上がる

「ねぇ瑠璃ちゃん、本当は何しに行くの、勉強?」


突然なんの前触れもなく、空港まで見送ってほしいなんて言い出した瑠璃子に最後まで疑問を持つ美月


「んんっ?結婚式よ。」

そう言う瑠璃子になぁんだ、と納得した

「会社の人? それとも友達?」


「ううっん、私の結婚式」

あれ、今のは聞き間違い?

「……………はっ?」

あっさりとそう言う瑠璃子に、美月が首を傾げる

「え、誰と…………?」


「あんた、私が誰と婚約してたか知ってるでしょ」


「………………はっ?!ちょっと待って、そんな話聞いてない!!」


「今言った」
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