その瞳をわたしに向けて
あれっ、空港って携帯の電源オフにしないといけなかったっけ?
そんなことを思いながら電話にでる
『空港か?』
電話口から奴の声がする
「そう、今空港よ。美月と別れたところ」
『美月と?』
「ふふふっ……思わずバラしちゃった。びっくりしてたわ」
『…………なんだよ、面倒くせぇなぁ』
「仕事は?切りは着きそう?」
『当然だ。俺を誰だと思ってるんだ。それよりお前は間に合ったのか?』
一ヶ月前に突然言われた今回の旅行と、結婚式。
本当に人の事考えなしの、勝手な野郎なんだから…………
「当然よ。仕方無いから結婚してあげるわ」
本当はずっと前からゆっくり作ってた、自分のウエディングドレス
『クックックッなんだそれ、仕方無いから待っててやるよ』