その瞳をわたしに向けて
「清宮ちゃんだろ」
…………はっ?
「何がだよっ」
「何がって…………あれ、給湯室に杉村常務といるの」
堀内が喫煙所から見える給湯室で、二人話をしているのを指差した
見れば、まるで社内恋愛中のカップルのように仲睦まじく、常務に頭を撫でられながら顔を赤らめる彼女の姿が目に入ってきた
……………なんだ、あれ?!
「さすがに2課のお姫様も、王子様には敵わないなぁ………」
堀内が感心して、そう言う
「……………」
「なぁ、立花ちゃん旅行中なんだろ、ヤバくないか?あれ……」
松田に近づき微妙に声を落として話始めた内容は……
「清宮ちゃんのについてたってキスマーク、あれ杉村常務がつけたんじゃないかって言われてるの知ってるか?」
「んなっ?!」
んな訳ないだろ!あれは俺がつけたんだ………
ってゆうか、どんだけキスマーク見られてるんだって!!
「まっ、お前にとっては都合がいいだろ、この際」
「どう言う意味だ?」
松田が眉を歪ませ、堀内を睨む
「何だよ、あの二人が仲良くなれば立花ちゃん杉村常務から、取り返せるだろお前が」
「勘違いするな、元々俺のじゃないっ」
煙草の火を消しながら、話にならないと盛大な溜め息をしなが喫煙所を出る
「まあまあ、少し気合い入れに飲みにでも行こうぜっ」
まだ食い下がる堀内に不機嫌MAXで返す
「しつこいっ!行かねぇよ」