キミに出会うまで
「優花さ、元カレにまだ未練あんの?」


いきなり直球がきて、驚いたけど。


「未練、っていうのかな・・・」


曖昧な答えしかできない。


「俺は、元カノに未練ある」


断言しちゃったよ。


「そう、じゃあ、もう一度アタックしたらいいんじゃないの」


「そうだよな、でもできなくなった。


12月に結婚すんだって」


「もしかして、さっきの電話が、その報告だったとか?」


「正解」


「でもまだ入籍してないし、してたとしても、まだ間に合うんじゃないの」


「俺には、そんな度胸ねーよ」


笑ってるけど、つらそうだ。


「そんな気持ちで、よく私に好きだなんて言ったよね」


「優花なら、元カノを忘れさせてくれるかも、って一瞬思ったんだよ」


「一瞬、ねぇ・・・」


お互い、相手にひどいことされたのに。


まだ、相手のことを想っていて。


他の誰かを好きになれなくて。


もがいてあがいて、溺れている。



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