十八歳の花嫁
「あ、待ってください。あの……」
「そんな顔をしないでくれ。君がバスタオルを巻いただけの姿でも、飛びかかったりしないから」
愛実の慌てた様子に苦笑しつつ、
「何が起こったんだ? シャワーが止まらないとか?」
藤臣はドアを押し開いた。
「きゃ! あ、あの……」
胸元で手を組み、愛実は立っていた。
その姿は、なんと白いレースのベビードールにTバックのショーツ。生地は透け透けで、形のよいバストと……先端のピンク色の頂までもが丸見えになっている。
濡れた髪が肩を覆い、その初々しいセクシーさに藤臣は眩暈すら覚えた。
「な……なんてモノを着てるんだ? いったい、どこでそんな……」
呻くように声を出し、そのまま藤臣は絶句した。
「由佳さんが……結婚祝いって。あの……藤臣さんはこういうのが趣味だからって」
頬を赤く染めてうつむき、必死になって愛実は説明する。
(由佳め! 俺をおちょくりやがって)
愛人関係にあったころより、由佳は藤臣に対してフレンドリーになっていた。
藤臣の地位が落ちたせいかもしれないが、どうやら、愛実と由佳の間には不思議な友情が芽生えているらしい。
その影響で、由佳の藤臣を見る目が変わったというべきだろう。
今日の挙式も、愛実の希望で彼女を招いた。
その結婚祝いに持ってきたのがこの“セクシーランジェリーセット”だという。