【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
学生のうちから、そんなのだめーっ!
「ちょ、ちょっとーっ!
ハレンチなんて禁止なんだからーっ!」
閉まりそうになったドアをバンと勢い良く開けた私は
「あ、あれ……?」
そこに広がる光景に、思わず固まった。
だって、そこには彼女らしき女の姿なんてどこにも見当たらず。
玄関でしゃがみ込んでいた三崎綾世が、今にもゴーッと音を立てそうな怒りを身体から発しながら、こちらを振り返った。
「なんだよいきなり…」
ひゃ、ひゃーっ!!!!
口元は笑ってるけど、目が!
目が笑ってないーっ!!
「ど、同棲してる彼女は……?」
「……は? 何言ってんの?」
そう言う三崎綾世は、私の言ってることがまったくもって理解できない、って表情で。