【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
「あ、あれ……?」
と、その時、立ち上がった三崎綾世の足元で何か白い物体が動いた。
え…?
と、目を凝らしてみると、それは猫で。
「ね、猫ちゃん……?」
も、もしかして、さっき見せた笑顔は、この猫ちゃんに対しての笑顔だったの……?
っていうか……
「きゃーっ!
猫ちゃん可愛いーっ!」
私、動物大好き!
「ねっねっ!
猫ちゃん抱っこしてもいーいっ?」
「は?」
三崎綾世から許可が下りる前にもう、私は猫ちゃんに駆け寄り、抱きしめていた。
猫ちゃんはまったく抵抗せずに、大人しく私のほっぺにすりすりされてる。
「うひゃぁ〜!
可愛すぎるーっ!」
あまりの可愛さに幸せいっぱいで、猫ちゃんを抱きしめていると。
「…で?」
お花いっぱいの幸せムードを一瞬でぶち壊す、冷たーい声が降ってきた。