【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
い、今、双葉って、すごくナチュラルに呼ばれた…!
仮にもイケメンな三崎綾世───綾世にそう呼ばれたら、ドキドキしないはずがなくて。
「あ、あのっ、私用事思い出しちゃったから帰るねっ…!
それじゃっ!」
それだけ言い残し、私は一目散に綾世の部屋を飛び出した。
そして、バタンッとドアを閉めた綾世の部屋の前で足を止める。
名前呼ばれただけなのに、あんなにドキドキしちゃって、私ってばどうしたんだろう……!
うわぁーっ、なんか変っっ!
フワフワした気持ちを追い払うように、頭の上でブンブン両手を振る。
おかしいよ、私。
自分の気持ちに違和感しかなくって。
そ、そうだ!
こんな時は、気分を落ち着かせるためにも、買い物にでも行こう!
と、思い立った私は、小走りでマンションの出口へ急いだ。