【完】お隣さんは最凶クール悪魔!?
だけど、授業中先生がいくら難しい公式を唱えていても、居眠りしてた男子が先生に怒られていても、私は口の上にシャーペンを乗せたままずっと上の空で。
だってしょうがないよ!
さっきの心愛の言葉が気にかかるんだもん!
勉強なんて、そんなことしてる場合じゃないっ!
わーっと両手両足を放り出した時、ふと窓際の席の綾世の後ろ姿が視界に映った。
肩肘をつきながら、教科書に書かれた文を見つめている。
綾世も…恋とかしてるのかなぁ。
って!
私ってば何考えてるの!?
今、まったく綾世関係ないじゃん!
ブンブンと頭を横に振り、頭に浮かんでいた綾世の顔を振り払う。
さ、勉強勉強!
勉強しなきゃっ!
自分の気持ちを正すように、さっきまで上の空でサボっていた板書を慌てて始める。
だけど、数式が頭の中に入ってくるはずもなく。
ああーーっ! もうっ!!
自分のバカな頭と、綾世をひらすら恨むしかなかった。