彼が嘘をついた
「えっ…」
当然話を振られた隼人くんは、驚いて和馬さんを見た。

「うん。
俺と遥ちゃんの話しになったら、すごく面白くない顔してたから…。
でもね、それは遥ちゃんも同じ。
君が彼女に意見していたとき、遥ちゃんは淋しそうな顔してたよ。
それは、君以外のみんなが感じてるよ」

「遥…?」
和馬さんの話しに、隼人くんは私を見る。

やだな…。
なんで和馬さん、そんなこと言うのかな?
言われた隼人くんだって戸惑っているじゃない…

「さて…。
そろそろ次の試合の準備が始まりそうだから、私たちも片付けよう!」

「…そうですね」

「ありがとう。
美味しかったです」

「…俺、ゴミまとめます」

美鈴先輩の一言をきっかけに、みんなが一斉に片付けを始めた。
兄までも、ヒロくんと一緒にゴミを集めている。…さすがは美鈴先輩!

ある程度片付くと、
「ありがとう、もう大丈夫です」
と美鈴先輩が言い、解散になった。

だから私は、そのままそこで次の試合を見ようと思っていた。
隼人くんとヒロくんは、チームと合流すると思ったし…。

「五十嵐くんと二宮くんは、これからどうするの?」
美鈴先輩の問いに、
「どこか空いてる場所探して、試合を見学します」
ヒロくんが答えた。
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