彼が嘘をついた
そしてもう1つ。
隼人くんへは、私から連絡させてもらうことになった。

このあと、ヒロくんと一緒に荷物を取りに行く。
その時、隼人くんに私の今の気持ちを伝えよう…



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

隼人くんに電話をかけると、すぐに出てくれた。
『話がしたい』と伝えると、
『部屋にいるから、いつでもどうぞ』と言われ、すぐにヒロくんと出発した。

つい数時間前までいた部屋の隣の部屋。
隼人くんのいる部屋。
ヒロくんには私の部屋で待っててもらい、緊張しながらも彼の部屋のチャイムを押す。

「はい」と言いながら玄関を開けてくれた彼。
「どうぞ」と言われて、
「ありがとう」と言って彼に着いて部屋に入った。

「そこに座ってて」
リビングに入るとそう言って、彼はキッチンへ。
すぐにティーカップを2つ持って戻ってきた。

「紅茶で良かったか?」

「うん、ありがとう」

昨日は、ちゃんと隼人くんの顔を見れなかった。
久しぶりに、ちゃんと隼人くんを見た気がする。

「…昨日の今日で、遥本人から連絡がもらえると思わなかったから、驚いたけど嬉しいよ。
でも…。良い話じゃないんだろうな」

…やっぱり彼は、分かっているみたいだ。
だから私も、素直に伝えよう。


< 192 / 198 >

この作品をシェア

pagetop