彼が嘘をついた
「おっ、和食だな。うまそう。俺も手伝うから言ってな」
ヒロくんが言ってくれる。

そうしているうちに実家に着くと、ヒロくんと2人で車から荷物を下ろす。
着替えを入れたバックは元の自分の部屋に運び、エコバッグは台所に。

冷蔵庫を開けると、ミネラルウォーターとビールが数本、牛乳、梅干しにごま昆布にハムに卵と、野菜が少し入っていた。
今は父が一人で暮らしているから、こんなもんなのかも知れない。

ラフな格好に着替えると、エプロンをして、まずはお米を研ぐ。
するとヒロくんもやってきて、
「じゃあ俺は、じゃがいもの皮をむくよ」
と、ピーラーを手に持った。

ヒロくんはいつもだ。
ピーラーでの皮むきが好きみたいで、よくじゃがいもや人参の皮むきを手伝ってくれる。

「うん、お願い」

皮むきを頼むと、私は鰆に味をつける。

その後は、ヒロくんが皮むきをしてくれた野菜を一口大に切る。
じゃがいも·人参に続いて、玉ねぎと豚肉·糸こんにゃくを適当な大きさに切ると、鍋で煮込んでいく。

それから、ごぼうと人参·さつま揚げを細く切り、フライパンできんぴらを作り始める。
軽く炒めて、だし汁を入れて、柔らかい煮ていく。

その間に、炊飯器をセットして、茶碗蒸しの準備を、肉じゃがに味をつける。
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