恋色×模様

ジリリリリッ

ドンドンッ!!

『おいっ姉貴!時計止めろ!近所迷惑だ!』


ドアを叩く音と
遠くから達希の声が聞こえる。


「う〜ん…。」

やっとのことで起きた私。
「良く寝た〜♪って、今何時!?」


時計の音が鳴り止み、同時に慌ただしい音がした。


「やっと起きたか。母さん、姉貴起きたよ?」

「そう。ちょうど今お弁当も出来たわ♪」



ドドドドッ
階段を猛スピードで下る。
「なんで起こしてくれなかったの!?」


「私と達希はちゃんと起こしたわよっ?
でも、夏希が起きなかったから…」


補講が始まるのは7:30。
現在の時刻は7:25。


完璧に遅刻だ…!

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