オトナチック
「何だ、そう言うことだったのか」

「えーっ、つまんないのー」

やれやれと息を吐く同僚もいれば、口をとがらせてガッカリとした様子を見せる同僚もいる。

いろんな反応をする人がいるなあと思っていたら、
「高浜」

杉下くんにポンと肩をたたかれた。

「えっと…本当に、すみませんでした。

私のせいでこんなことになってしまって…」

頭を下げて謝った私に、
「いいんですよ、高浜さんは被害者なんですから」

「高浜さんにケガがなくてよかったです」

同僚たちからあがる心配の声に、私は涙が出てきそうになった。

一緒に働いている人たちが優しい人でよかったと、心の底から思った。

「すみません、ちょっと2人で席を外させてもらいます」

杉下くんがそう言ったかと思ったら、彼は私の手をひいてオフィスを後にした。
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