オトナチック
「私のせいで杉下くんは巻き込まれて、嫌がらせを受けて、そのうえケガをして…」

「それで家を出てホテルに泊まるって言った訳か?」

そう聞いてきた杉下くんに、私は首を縦に振ってうなずいた。

「私のせいで傷ついて欲しくなかったから、だから…」

呟くように言った私をさえぎるように、
「バカか」

杉下くんが呆れたように言った。

「こう言う時にお互い助けあわなくてどうする?

同期だから助けあうのは当たり前だろう?

それ以前に、助けあうのは人として当然のことだろう?」

――同期だから助けあうのは当たり前だろう?

新一に別れを告げられて家を追い出された時も、杉下くんはそう言って私を助けてくれた。
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