オトナチック
ドアを開けると、シチューのいい匂いがしていた。

今日の夕飯はシチューのようだ。

リビングに顔を出すと、
「おかえり」

エプロン姿でキッチンに立っている杉下くんがいた。

「ただいま」

私は返事をした。

「よく眠れた?」

そう聞いた私に、
「ああ、起きたら3時だったよ」

杉下くんは笑いながら答えた。

「悪いな、一晩つきあわせちまって」

そう言った杉下くんに、
「困った時はお互い様よ」

私は答えた。

テーブルのうえに視線を向けると、大皿に盛られたサラダがあった。
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