オトナチック
キッチンの方へと視線を向けると、杉下くんと目があった。

「すぐにできるから着替えて待ってて」

そう言った杉下くんに、
「あのね、話したいことがあるの」

私は言った。

「何だ?」

そう聞いてきた杉下くんに、
「さっき、寺本さんに会ったの」

私は答えた。

その瞬間、
「えっ…?」

杉下くんは驚いたと言うように、かすれた声を出した。

「会ったって、どう言うことなんだよ?

何の話をしたんだよ」

戸惑っている杉下くんに、
「今から話をするからちゃんと聞いて」

なだめるように私は言った。
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