オトナチック
「告白の返事は何日…ううん、何年後になったって構わない。

杉下くんの答えが出るまで、私はいつまでも待ち続けるわ。

だけど、お父さんのことはすぐに返事を出して」

「――ッ…」

杉下くんはまたうつむいた。

「――明日の夕方まで考える」

うつむいた彼から、その言葉がこぼれ落ちた。

「明日の夕方になったら、返事を出す。

それでいいか?」

呟くように聞いてきた杉下くんに、
「明日の夕方ね…約束を絶対に破らないでね」

私は答えた。

「ああ…」

杉下くんは返事をした後、ソファーから腰をあげた。

「どこへ行くの?」

そう聞いた私に、
「風呂」

杉下くんは一言答えた後、リビングを後にした。
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