オトナチック
よかったと、私は思った。

杉下くんがお父さんに会いに行くと返事をしてくれてよかった。

昨日はあんなことを言ったから嫌われたと思ったけれど、杉下くんに嫌われていなくてよかった。

むしろ、ついてきてくれるかって言われた。

杉下くんに信用されていた。

「ご飯、食べようか?」

そう言った私に、
「ああ、そうだな」

杉下くんが両手をあわせたので、私もあわせた。

「いただきまーす」

あいさつをすると、エビフライを食べた。

エビフライは冷めてしまっていたけれど、そんなことは気にならなかった。

杉下くんと一緒に食べているからかも知れない。

「エビフライ、しっぽまで食べるんだね」

そう言った私に、
「しっぽにはカルシウムがあるから食べた方がいいって、ばあちゃんに言われたんだ」

杉下くんは言った。
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