オトナチック
私は杉下くんを見つめると、
「杉下くんがよかったらの話なんだけど…」
と、話を切り出した。

「これからは私が早く家に帰ってきたら、ご飯を作ってもいい?」

そう聞いた私に、
「ありがとう、その方が助かるよ」

杉下くんが笑いながら言った。

あっ、笑った…。

と言うよりも、ちゃんと笑うことができるんだ…。

そう思っていたら、
「何かおかしなこと言ったか?」

杉下くんが不思議そうに首を傾げた。

「えっ…じゃあ、これからはそうするね」

慌てながらだけど、私は言った。

「ありがとう。

着替えてくるから先に食べてて」

杉下くんは返事をすると、リビングを後にした。
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