オトナチック
「よかったー…」

杉下くんの反応に、私はホッと胸をなで下ろした。

「な、何だよ…」

私の様子に杉下くんは戸惑ったような顔を見せた。

あっ、そんな顔をするんだ。

無口で無愛想なイメージしかなかっただけに、彼の意外な顔に驚いた。

「味つけとかが杉下くんの好みじゃなかったらどうしようかなって不安だったの」

そう言った私に、
「何だ、そんなことか」

杉下くんは呟くように言った。

そんなことって、結構重要なことなんだけれど。

そう思った私に気づいたと言うように、
「俺はそんなにも口うるさい性格じゃないから安心しろ」

杉下くんが言った。
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