オトナチック
当日を迎えた。

昨日選んだ服に着替えると、簡単にメイクを済ませた。

カバンにスマートフォンと財布が入っていることを確認すると、部屋を後にした。

「おーい、行くぞー」

玄関から聞こえた杉下くんの声に、
「わかったー」

私は返事をすると、玄関へと足を向かわせた。

すでに準備を終えた杉下くんの前で黒のパンプスを履いた。

「じゃ、行くぞ」

杉下くんはそう言って玄関のドアを開けた。

「ありがとう、杉下くん」

お礼を言って外へ出た私に、
「和泉」

杉下くんが言った。
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