隣の席の及川くん。
無我夢中で走ってきていたら
たどり着いたのは屋上で
私はすかさず扉を開き外に出た
なにやってんだろう私
別に逃げる必要なんてないじゃん
胸の締め付けが収まらない
運動しない私が走ったからだ
乱れた呼吸が激しく動く心臓が
私を不安に落とす
取り敢えず落ち着かなきゃ
このままじゃまずい
大きく深呼吸をしても元に戻らない体に危機感を覚え
制服の胸ポケットからあるものを取り出し口に含んだ
しばらくすると収まり
「はぁーー」
とため息をついた
逃げ出したのは紛れもなく事実だ
明らかにおかしい人
別におかしいことじゃない
彼だって人気がある
彼女がいたっておかしくない
あれ、そう言えば及川くんって彼女いたのかな
きいたことなかった
それに毎日私達と一緒に帰ってる
もしさっきの子が彼女なら私ものすごく迷惑かけてるじゃん