黄金と四聖獣
「大丈夫、みんなのことは、私が殺させない。そして私も死ぬつもりは無い。」
そう、シオン様は屈んで女将さんと
視線を合わせていう。
「教えてくれ。必ず生きて戻るから」
シオン様がそう言ったあとに、私もエーラも
「お願いします」
と声を揃えていった。
「…ホントじゃろうな?あたしよりも先に逝ったら呪い殺してやるわい」
と、言った後、女将さんはため息をつきながら
「この岩場を登っていくと、更にまた森がある。そしてその森を進んでいくと、切り立った崖の前にでるから、その崖を上るんだ。そこに祠はある。」
と、祠への道を教えてくれた。
「ありがとう」
シオン様はとても穏やかな顔で
「あなたの大切な人は、必ず私が助けるから」
と女将さんに言った。