黄金と四聖獣
「ちょっとシオン様、なにわらってるんですか!」
「まぁ、いいじゃない、エーラさんそれよりも、朝ごはんにしましょう」
フィアネがそう言って室内に入っていこうと
すると、エーラは
「あ、待って」
と、フィアネを引き止める。
フィアネが不思議そうにエーラを振り返ると、
エーラはフィアネの頭に手を伸ばした。
「え…」
と、フィアネが驚いたように声を漏らすと、
エーラは、フィアネの頭から、
葉っぱを取って言った。
「これ、ついてた」
「…ありがとう、頭は自分じゃ見えなくて」
フィアネは少し照れたように笑うと
中に入っていった。
…珍しく、エーラが仲良くなれそうなのに…
一緒に来られないのが残念だ。