黄金と四聖獣
「覚えてらっしゃらないかも知れませんが、わたくし、元近衛兵団副団長のブリドアです。」
声を潜め、そう言った男の人の言葉に
シオン様表情に驚きが広がる。
「…やっぱり生きておられたのですね、本当に…本当に良かった…」
「…」
涙ながらに言うブリドアに、
シオン様はただ微笑んだ。
その笑顔は、自分がシオンであると認めて
しまっているようなものだった。
それだけ、信頼できる相手だったという事
なのだと思う。
「ブリドア、なぜここに?」
と、シオン様は懐かしそうに聞いた。
「少ししくじりまして…シオン王子こそ、その髪はどうされた?」
そう苦笑いしながら頭をかく様子は、
ガタイよく、少し強面なのにも関わらず
優しい雰囲気をかもしだしていた。
「あぁ、これは少し染めてもらっただけだ」
と、シオン様は髪を引っ張りながら笑った。
「せ…せっかくの美しい髪が…」
ブリドアがわなわなとしながらシオン様の
髪を見るが、シオン様は笑いながら
「私はこの色も気に入っているのだが…それに、これはちゃんと落ちる」
と返すと、ブリドアはホッとしたように
ため息をはいた。