黄金と四聖獣
「フィアネ」
エーラはなおも、眠そうな目でこちらを見ると
私の名を呼んだ。
「なに?」
と、首をかしげて返すと、エーラは私の頭に
手を伸ばして、そっと前髪を撫でた。
「…急にどうしたの?」
と驚いて聞くと、エーラは
「跳ねてる、前髪」
と私の前髪を撫でながら言う。
寝癖付いてたんだ…
と、少し恥ずかしくなって両手で髪を抑えた。
するとクオンが、その頭の上の手の上に乗って
足踏みをした。
「…クオン、直してくれるの?」
と聞くと、クオンはピィーと鳴いた。
「…クオン、随分賢いな」
そう、エーラは呟くように言った。