君が罪なら俺は罰を受け入れる

君は罪を重ね、

『頼むから忘れてくれよ…』

そして、約束の日ー……



バカ女が車を出すと言いだし、俺の家の近くの公園まで来てもらうことになってる。



バカな男には引っかかるバカ女のくせに時間だけはきっちり守る奴で、俺が10分前に待ち合わせの場所へやってくると、バカ女は既に車の中で待機していた。



俺に気がつかないのか、スマホをいじっている様子。



俺は静かに車に近づき、運転席側の窓に顔をぬうっと出してみる。



何かを感じ取ったのか、バカ女は車の中で「わっ！」と大きな声を出して驚いていた。




バカ女は運転席側のドアを開け、体を外に出してくるなり、俺をきつく睨みつけてきた。









『もー！来たならラインで教えてくれればいいのに！』



本気で驚いたのか、本気でそう怒る姿が可愛らしくて、つい俺は頬が緩んでしまう。



バカ女はバカだから、ポーカーフェイスとか無理で、基本すぐに顔に心の声が現れるタイプ。








『……わりぃ。なんかリアクションどんなんかなとか思って』




俺がそう答えると、バカ女は俺の腕に軽く、いや結構響く感じで叩いてきた。









『そういう暴力的なところ、治さないと男作れないぞー』





『…………今は、恋愛とかしたくないんだってば…』






今は恋愛はしたくない、かー……



じゃ、恋愛の相手が元彼なら？





……なんて質問、出来る訳がないんだけど。