好きと言えなくて
目立つ事が嫌いな事と、芸能界に全く興味がない事、静かに普通に暮らしたいと話すと、田城ちひろが吹き出した。


綾華は本当におもしろいな。


おもしろくなんかない。


父さんが平凡が一番と言っていた。


「私は平凡に暮らしたい。」


「それは無理だから、諦めてくれよ。」


そんなぁ。


「俺といるからにはもう平凡に生きたいとか無理だから。俺の所にいる限り、俺の言うことに従ってもらう。」


好きで一緒にいるんじゃないし。


いつでも出でいってやる。


綾華が家を出たら、母さんが悲しむだろうなと当たり前のように言った。


この野郎目、咲良母さんの事を言われてら、私は何も言えない。


「これで代役は綾華で決まりだな。」


もう何でこんな事になるかな。


私の自由はどうなるの。


田城ちひろとラブシーン。


無理無理、あり得ない。


ベットシーンと混浴シーンもあるらしい。


このまま家出しようかな。










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