となりの専務さん
「借金があって、涼太さんと別れてた時のことを考えたら今はいっしょにいられるだけで充分幸せだし……。
それに、今は完済したとは言え、もともと借金があった事実は変わりませんから。私は涼太さんに、やっぱり釣り合っていないんです」
「? 釣り合ってないなんて、そんなこ……」
「だから!
私なんかが涼太さんに幸せにしていただくなんておこがましいので……
私が涼太さんを幸せにできるくらいの立派な人間になります! 今まで、立派な人間ってどうしたらなれるんだろうって思っていましたが、涼太さんを幸せにすることを目標にすれば、きっと立派な人間になれますよね!」
私が張り切ってそう言うと、涼太さんは少しの間のあと、また、あははと笑った。
でも、さっき社長の話をしてた時みたいな黒い笑いじゃなくて、もっと純粋な、子どもみたいな笑いで。
「君って、ほんとにおもしろいね」
「え? おもしろい? 私、大まじめで……」
「じゃあ、幸せにしてくれますか?」
そう言って、涼太さんは私の頬にキスを落とした。
「もう……」
「あれ? 返事は?」
「……もちろん、幸せにしますよ!」
そう答えると、私は……
初めて自分から涼太さんにキスをした。
……でもね、涼太さん。
私が涼太さんを幸せにするには、涼太さんに私のとなりにいてもらわないといけないから。
これから先、このアパートの“となり”同士じゃなくなっても、
ずっと、となりにいてください。
「……涼太さん、もう一回、キスしてもいいですか?」
「もちろん、何度でも」
ーーすぐにキスができる、となりというこの距離で
ずっといっしょにいましょう
となりの
大好きな大好きな人。
End…
それに、今は完済したとは言え、もともと借金があった事実は変わりませんから。私は涼太さんに、やっぱり釣り合っていないんです」
「? 釣り合ってないなんて、そんなこ……」
「だから!
私なんかが涼太さんに幸せにしていただくなんておこがましいので……
私が涼太さんを幸せにできるくらいの立派な人間になります! 今まで、立派な人間ってどうしたらなれるんだろうって思っていましたが、涼太さんを幸せにすることを目標にすれば、きっと立派な人間になれますよね!」
私が張り切ってそう言うと、涼太さんは少しの間のあと、また、あははと笑った。
でも、さっき社長の話をしてた時みたいな黒い笑いじゃなくて、もっと純粋な、子どもみたいな笑いで。
「君って、ほんとにおもしろいね」
「え? おもしろい? 私、大まじめで……」
「じゃあ、幸せにしてくれますか?」
そう言って、涼太さんは私の頬にキスを落とした。
「もう……」
「あれ? 返事は?」
「……もちろん、幸せにしますよ!」
そう答えると、私は……
初めて自分から涼太さんにキスをした。
……でもね、涼太さん。
私が涼太さんを幸せにするには、涼太さんに私のとなりにいてもらわないといけないから。
これから先、このアパートの“となり”同士じゃなくなっても、
ずっと、となりにいてください。
「……涼太さん、もう一回、キスしてもいいですか?」
「もちろん、何度でも」
ーーすぐにキスができる、となりというこの距離で
ずっといっしょにいましょう
となりの
大好きな大好きな人。
End…


