エリート上司と秘密の恋人契約
「ちょっと美弥。いつの間に諸橋くんと仲良くなっているのよ? 今夜って何があるの?」


「いえ、あの、その……なんか用事があるらしくて」


「用事? 課が違うから、仕事じゃないわよね? んー、もしかして、そっち系の? あらー、まあー」


そっち系とはどっち系? と突っ込みたかったけど、さやかさんの想像はわりと近いものだと思う。

だから、否定も肯定もしないでおく。

だけど、たったの1ヶ月だけとはいえ付き合うことになったと話したらどんな反応を見せるのだろうか。

からかわれそうだ。


そわそわ、もやもやしながらも時間は過ぎていって、夜になった。

諸橋副課長に宣言した通り、一時間残業をしてから退社した。


「いらっしゃいませー。お連れ様はあちらでお待ちですよ」


昨日もいた店員さんが覚えていてくれたようで、すぐに諸橋副課長がいる席まで案内してくれる。

テーブルの上でタブレットを操作していた諸橋副課長は私に気付いて、カバンの中へと片付ける。
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